合併症の「足の痺れ痛」を回復する闘い

 「糖尿病のあれこれ」の冒頭でお話しましたように、自身の糖尿病(合併症/足の痺れ)の「入院日記」を先にお読みいただいて、その退院後から現在までの、回復作戦の約2年間の経過を記していきます。

 

 約20日間の入院により、糖尿病の数値はグンと改善したが、“足の痺れ痛” はむしろ進行していたのである。(担当医から…末梢神経損傷の回復・完治はなかなか難しいですよと…。)

 

2011年8月20日の退院後から

 入院というのは寝ている時間が多くて筋肉を使わないから、結果的に体力も筋力もグッと低下してしまうものです。

 さて、これからの実生活の中でカロリー計算や栄養バランスの食事を守りつつ、自分なりのリハビリ方法をどうすればよいのか?を、しばらく試行錯誤していました。

 数値を改善し、足の痛みを和らげる薬を服用しながら…弱った足腰を強化し、同時に生活運動でカロリー消化を図らなければということで、足の辛さを我慢しつつ、とりあえずは毎日2〜3Kmほど一般道路のウォーキングで様子をみました。

 この病気ほど運動が重要であることは身にしみて理解したつもりですから、とりあえず歩く歩く。しかしどの程度(量と質)の運動で回復パターンへ向かうのだろうか?という心配があって、 10月頃からコンスタントな回復成果が実感できるような、次の段階を考えはじめたのです。

 気温がグンと下がる11月晩秋から、チラチラ雪が降り始める12月に入るとウォーキングはムリということはハッキリしてますから……はて、どうしたものか。運動方法の具体的な解決策は……?

 結果は「アスレチックがいい!」と結論し、2012年の正月明けから、琴似のセントラル・フィットネスへ通うことにしたのです。

 

2011年秋〜リハビリの自己メニュー

 掛かりつけの病院へは定期血液検査と薬の受給で、月に一度出向く。9月・10月共、A1c は5.8で食後2時間血糖値は120あたりでコントロールは良好。血液検査と血圧測定と問診で、病院費用は2,300円+薬代(血糖と痺れ緩和剤と血圧薬込み)で12,400円=毎月合計15,000円というところだ。

 セントラル・スポーツは月々7,650円。一ヶ月に16日の使用日数だから、一日あたり480円程度。嬉しいことに、ここは天然温泉つきで格安である。

 あとは、いかにこの施設で早く足の具合を回復させるか、である。

 

 さぁ!2012年の正月が明けた1月5日から

セントラル・スポーツ通いだ。

 自分で決めた運動メニューは、ランニング・マシーンで徒歩スピード3.5/hのノロノロ歩きで10〜15分。終わると10分ほどリクライニング・チェアでひと休み。これだけでも腰下の付け根から大腿骨の筋肉が張ってだるい。

 次のプログラムはクール・ダウンをかねて、プールでウォーキング20分。終わると温泉スパでひと風呂あびて帰る。所用時間は合計2時間というコース。あっそうだ…待機ソファでは新聞が4紙用意されているので、僕にとっては新聞をゆっくり読めるのも魅力。

 周囲の健常者たちは10.0/hほどのスピードでガンガン走っていたり、歩く速度も強歩レベルだ。自分はリハビリだから彼らを目標とするなどは全くない。プラスからではなくマイナスからのスタートなのである。正直、この程度でも最初は結構しんどい。

 

2012年7月から、琴似地下鉄近くでバーを開店する。

 

 これから死ぬまで糖尿病と付合うわけですし、自分には金銭的にも精神的にも余裕はなく、静かに余生を過ごすという訳にはいかないので、いろいろ考えた末、7月に一念発起でバーを開店した。まぁ、今から10年程前からバーをと考えていたことと、チョコチョコ動いて身体を使うことや、店でカロリー計算した食事を作れることや…さらに老後対策として、他人と話しができる何かをとか…いろいろ妄想して。

 店造りや開店準備で忙しくしていると、足の調子も良いようでやはり身体は使わねば弱るのだ、ということを実感した。

 

 2012年の春・夏が過ぎて秋…ここまでで10ヶ月。

運動療法が、微量だが効果を生んでいるようだ。

 ランニング・マシーンでのウォーキングは、スピードと運動時間を増やして身体への負荷を増量する。水中歩行は、足を高く上げて水の摩擦で足へのマッサージ効果も期待する。

 この頃から腰あたりの筋力が少しづつ回復している感触あり。(感覚的表現=毎日1ミリづつ回復してるかな?悪化はしていないぞ。)ありがたい。

 ウォーキングと水中歩行で約90分。終わって風呂入って合計120分。この行程が終了後、服に着替えてロッキング・チェアで一休み。(やはり身体は少しだるい。)

 一度館内のマッサージ店で「足揉み」をしたが、直接は痺れの回復に結びつかないようで、その後は止めた。(気持ちはイイけど、お金かけるほどでないか…)

 薬の服用は続けている。痺れ感は毎日、時間帯によっても違うので痺れコントロールのための薬は気分的にも欠かせない。

 毎日を根気よく、タンタンとアスレチック通いで回復を早めよう。ウォーキングの速度を早めて行く。現在は5.0/h。<つづく>